はじめに

「家庭用ASICでどれくらい採掘できるの?」
今回は、Bitaxe Gamma 601(1.2 TH/s)を使ったソロマイニングの成功確率を、1台、3台、10台の構成でシミュレーションし、初心者でも理解しやすい解説をします。


🔍 ソロマイニングの確率の考え方

ビットコインは約10分ごとに1ブロックが生成され、1ブロックの報酬は3.125 BTC(2025年以降)です。
ネットワーク全体のハッシュレート(2025年7月現在)はおよそ941 EH/s(9.41×10^20 H/s)と推定されています。

各マイナーの成功確率 = 自身のハッシュレート ÷ ネットワーク全体のハッシュレート
これをブロック生成数(1年=約52,560ブロック)にかけることで、年間の採掘成功期待回数が求まります。


📐 成功確率シミュレーション(2025年時点)

🔸 ネットワーク構成前提

  • ネットワーク全体ハッシュレート:941 EH/s = 941×10^3 PH/s = 9.41×10^8 TH/s
  • 年間ブロック数:6(1時間あたりのブロック数)×24(時間)×365日 ≒ 52,560ブロック

1️⃣ 1台運用(1.2 TH/s)

  • シェア比率:1.2 ÷ 9.41×10^8 ≈ 1.28×10⁻⁹
  • 年間期待回数:1.28×10⁻⁹ × 52,560 ≈ 6.7×10⁻⁵ブロック ≒ 0.000067回
    確率としては、約0.0067%/年(15,000年に1回成功ペース)

2️⃣ 3台運用(合計3.6 TH/s)

  • シェア:3.6 ÷ 9.41×10^8 ≈ 3.83×10⁻⁹
  • 期待回数:3.83×10⁻⁹ × 52,560 ≈ 0.00020回/年
    → 年間0.02%= 約5,000年に1回の確率

3️⃣ 10台運用(合計12 TH/s)

  • シェア:12 ÷ 9.41×10^8 ≈ 1.28×10⁻⁸
  • 期待回数:1.28×10⁻⁸ × 52,560 ≈ 0.00067回/年
    → 年間0.067%= 約1,500年に1回の成功確率

🧠 インサイト:家庭用ASICの現実

  • 1台で年間0.000067ブロック=3.125 BTCを100%獲得する確率は非常に低いです。
  • 10台でも年間0.00067回=年に1回成功する期待はほぼゼロ。
  • 確率を実用レベルにするには、PH/s級の大型ハッシュレート(例:12 PH/s級=約10,000台分)が必要です。

💡 現実的な選択肢:ソロ対応プールの活用

  • ソロ対応プールに参加すれば 成功確率はそのままに、報酬が「確率収益」として分配されます。
  • 例:Bitaxe 10台構成で接続すれば、年間の期待報酬は
  • 期待ブロック0.00067 × 3.125 BTC ≈ 0.0021 BTC/年
  • 約0.0021 BTC = 約25,000円(1 BTC=12M円換算)

📝 ソロマイニングでは“成功できるかできないか”の世界ですが、プールなら“毎日少しずつ”という確率収益になります。


🧾 まとめ:台数別年間期待値

構成 年間期待Blocks 年間期待BTC 成功確率(年)
1台(1.2 TH/s) 0.000067 0.00021 BTC 0.0067%(15,000年に1回)
3台(3.6 TH/s) 0.00020 0.00063 BTC 0.02%(5,000年に1回)
10台(12 TH/s) 0.00067 0.0021 BTC 0.067%(1,500年に1回)

✅ 結論

  • Bitaxeのような家庭用ASICだけでソロマイニング成功を目指すのは現実的ではありません
  • 期待値ベースでは、「0.002 BTC/年=数千円相当」と低くなります。
  • 成功を目指すなら、ソロ対応プールへの参加か、PH/s級の大規模ASIC投入が前提です。